時は2380年。舞台は日本の東京。
過ぎゆく日々の中で今はもう存在しないものとして扱われる妖怪。
そんな妖怪に生まれた主人公「颯明」は、ある時、妹の紬と共に妖の住む「彼岸」へと迷い込んでしまう。
彼岸で起きる不可解な現象に巻き込まれながら、記憶を辿り、颯明は彼岸の先へと進んでいく。
進んだ先、颯明が見たものは彼岸を支配する組織「狐窓組」の魔の手に襲われた妹の姿であった。颯明は八化組の頭領を名乗るショウタンという妖と共に妹を救うため奮闘する。
【妖怪】
「彼岸」に住む多種多様な姿を持った怪物達。
体内に妖力なるものが流れており、生まれた時から「妖術」という特殊な力が扱える。種族によって体質に特徴が出る。
肉体が滅びても魂は完全に滅びず、長く力を溜め続けることで再びこの世に生まれることができる力がある。
【人間】
「此岸」と位置付けられる世界に存在する生き物。
妖怪と違い特殊な力などは持っていないが、稀に妖や怨霊の魂に対して対抗できる力、霊力を持った人間が生まれることもある。
【八化組】
実際のところ特に目的もなく運営されている組織。いわゆるよろず屋。
組織の頭領であるショウタン自身も「必要があれば運営する」ほどの適当具合で、その志の真偽は不明。
狐窓組の目論見を誰よりも早く察知し、それに対して誰よりも長い間抵抗を続けてきた組織でもある。
【狐窓組】
裏世界を牛耳る巨大な組織であり、その目的は表世界すら支配し、不変的な世界を作り上げること。祟り神崇拝のもと、人々の記憶を改竄している。
神使と呼ばれる四名の組織を支える強力な妖怪がおり、それぞれがそれぞれの役割についている。